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パリ美術館めぐり(クリュニー中世美術館) [Travel]

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地下鉄の10号線にあるCLUNY LA SORBONNE駅を降りてすぐのところに
クリュニー中世美術館があります。
近くにはソルボンヌ大学もありますので、学生さんで賑わう駅ですが、
天上が大変素晴らしい、センスあふれる駅ですので、人ごみが過ぎるのを待って
ゆっくり眺めてから歩き始めました。

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クリュニー中世美術館は、入口がミュージアムショップになっていて、その両側に
美術館への入口があります。
向かって左側から進みますと、外からは想像できない地下の世界が広がっています。

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ここは、3世紀ローマ時代の遺跡と、15世紀の修道院の建物を利用して、
彫刻や調度品、装飾品などが展示されています。

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さらに奥には、まるで地下牢のような空間があり、実際には浴場だったそうですが、
以前は教会も修道院も、秘密結社的な色があったような感じを受けます。
ちょうど外では雨も降っていて、重々しい空気でしたが、歴史ある建物そのものを
ゆっくりと見学しました。

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地下からあがってくると、ステンドグラスやガラス工芸なども結構あり、
その明るさにホッとします。

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こちらのタペストリーは、入口から右側に進んだ展示室にあります。
クリュニー中世美術館でもっとも有名なのは、タペストリーの展示ではないでしょうか。
昔、修道女たちの修行の一環として、美しく精巧なタペストリーが数多く作られたようです。

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中でももっとも素晴らしいのが、一番奥の部屋にある6枚のタペストリー
「貴婦人とユニコーン」です。
6枚のうちの5枚は人間の5感を表していて、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚、
そして最後の一枚は明確には表されておらず、自分なりの解釈を、
といわれています。

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もっとも好きなのが「視覚」でして、鏡に映った自分の姿を見ているユニコーンの
うっとりとした表情がなんともいえません。

タペストリー自体も本当に美しいのですが、その象徴的な表し方がまた見事で
いつまでも見入ってしまいます。

ルーブルなどの有名美術館に比べれば穴場的存在ですが、建物も展示品も大変充実した
美術館ですし、少し歩けばリュクサンブール公園やサンジェルマン・デ・プレにも
出られますから、ぜひ一度足を運んでみてください。

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