スケッチ刺繍(空に飛んで) [Mama's page]
冬の新潟の空を飛ぶカモメです(息子撮影の一枚)。
海なし県に住んで62年、海ではなく見上げる空で広さを感じています。
当たり前の事だけど、どんな場所からでも、空は広く、天はどこまでも高い。
胸を広げ、首をそらし、腰をのばすことを意識しながら、
頭上の木や空を見上げます。
そんな時に思い浮かぶ好きな詩があります。
高見順の”天”
どの辺からが天であるか
鳶の飛んでいるところは天であるか
人の眼から隠れて
ここに
静かに熟れてゆく果実がある
おお、その果実の周囲は既に天に属している
この詩に出会うまで、天と地をこんな風に考えたことがなかったので
とっても新鮮で、ただただ、空の下、木を見上げる時、
心の中でつぶやいて楽しんでいます。
By okko
スケッチ刺繍(雪の湿原) [Mama's page]
今年も去年と同じように、雪の少ない冬でした。
奥利根にはたくさんのスキー場がありますが、ゲレンデの積雪はスキーに
適した量はあったそうで、スキー場近くの街に住む者にとって、
こういう状況の冬はホッとします。
暖冬のせいか雪質は年々悪くなっているとか・・・
雪が重く、足に負担がかかり、ケガをする人が多くなってきているそうです。
「雪」で思い出すのは、末娘は新雪の上(一晩で50センチも積もることもあります)を
歩くのが好きで、歩きやすいようにと雪かきをしておくと
「どうして雪をどけちゃうの」
と、涙ふきふき登校していった姿とか、
長女が東京で学生生活をはじめた冬に
「都会の雪ってきたな~い」
と電話してきた声、等、等・・・
本当にこちらの雪の朝は、まっ白でとってもきれいなのです。
スケッチ刺繍(街角) [Mama's page]
10月下旬のあたたかい月曜日、栃木の蔵の街を歩いてきました。
バスで街を走りぬけ、謙信平までの人影のない鬱蒼とした何百段という
石段を一人ひたすら登りました。
そして出会った景色は、それはそれは素晴らしかった。
帰りは歩くことも、街角も好きなのでガイドブックを片手にブラブラと・・・
でも、月曜日ということでもあるのでしょう。
シャッターのおりている店が多く、観光館も定休とか・・・
各所に遊歩道の案内板はあるものの、お休み所がなかなかみつからず、
街歩きのワクワク感もしぼんでしまいました。
観光地には観光地の事情があるのもわかるので、
次回はそういうことも調べてから出かけて行こうと思います。
By okko
スケッチ刺繍(梢) [Mama's page]
年々、秋の木の葉の色がきれいでなくなっていると感じませんか?
60数年奥利根に住んでいますが、ここは緑も紅葉も今でもきれいです。
それが少しずつその色の持つあざやかさみたいなものが影をひそめてきていると
感じるのです。
きれいに色づく前に葉自体に元気がなくなりカサカサしてしまうのです。※
でもその中で黄色に色づく葉は相変わらずきれいです。
そしていつまでも散らずに私達の目を楽しませてくれます。
1月8日の新聞に「10枚10色」という言葉が載っていました。
同じ親の木の葉なのに1枚1枚違った顔、形を持ち、散る葉、風にとばされていってしまう葉、
朽ちて土にかえる葉、燃やされて空にのぼっていく葉・・・などなどで「10枚10色」ですって。
いいですねぇ、何かとってもやさしい気持ちになりました。
By okko
※専門的なことはわからないけど、地球温暖化と無縁ではないのではと思います。
スケッチ刺繍(ベイブリッジ) [Mama's page]
NHKの夕方のニュースの時間によく映し出されるベイブリッジの夜景。
刺してみたくてテレビの画面をカメラで撮ってみたのだけれど、
思うような写真にならなくて悩みました。
そこで鎌倉に住む写真好きの息子に
「なるべくネオンの光の少ない時のベイブリッジの写真が欲しい」
と、頼んでみました。
言ってみるものですね、望み通りのいい写真が送られてきて、この絵になりました。
毎度のことだけれど、何枚刺してもどこかしら気に入らず、途中でなげだし、また手に取り・・・
出来たのがこの絵ですが、昨年10月「撮影スポットに案内するよ」といわれ大黒へ・・・
「どこ?」 と、私
「ええっ?」 と、息子(素人カメラマン)
「うそっー!」 と、娘(息子の嫁)
目の前は大きな倉庫のような建物が立ちふさがっていました。
あの素晴らしい景色をなくしちゃうなんて・・・どうしちゃったんでしょう?
By okko
スケッチ刺繍(つわものどもが夢のあと) [Mama's page]
一面の草原に木が一本。
観光案内の本にはめったに載ることのない史跡。
息子が撮りためた鎌倉の写真の中にあった一枚。
強烈に心に響きました。
何が?どこが? と、思いつつ。
作品展に大きさと台布の色を変えて2枚出しました。
その2枚のほかに5人の方から注文を受け、びっくりしました。
この景色に魅せられたのは私ばかりではなかったと、うれしかった。
武士の府である鎌倉の歴史の重さでしょうか・・・なんて大げさに考えちゃったり
しましたが、そういう事が伝わるようなものが作れたらいいのだけれど、
夢のまた夢です。 By okko
スケッチ刺繍(冬の林&白樺の林) [Mama's page]
冬の林
「なんか淋しそうな絵・・・でも好きだなぁ」
と、観に来てくださった人のつぶやく声が聞こえました。
その日から、地味だったり、暗かったりする絵の中にも何かあったかさや
一生懸命さみたいなものが表現できたらと、心がけるようになりました。
でも、思うことと、思うことを表現することとの足並みが、なかなかそろえられずにいます。
☆ ☆ ☆
白樺の林
白樺という木はとっても特徴があって、描きやすい、刺しやすい木なので
題材としてはとってもうれしい木。
高原の霧の中の白樺を表現したくて、上に白のゴースを張ってみました。
By okko
スケッチ刺繍(葉をおとして”裸木”&枯木) [Mama's page]
葉をおとして(裸木)
我ながら「木が好きなんだなぁ・・・」と。
こういう絵を刺してはふり返っています。
葉をおとして、裸になって寒さの中に立つ木。
裸木が木の一番美しい姿だと言ったのは、たしか”むの たけじ”氏。
同感!
自然がつくりだす木の幹や枝の形はすぐれた芸術だとは思いませんか?
人と同じように長い年月風雪に耐えた古木は、味のある姿、形をしている。
特に身近にある柿の木、桑の木の枝ぶりには見とれてしまいます。
枯木
手をとめて目を上げると、一間巾の窓いっぱいに柿の木が枝をのばしている。
いつかこのお気に入りの木の枝を刺繍してみようと・・・
スケッチしたり、写真に撮ったり、裸木を刺して練習(?)・・・
なかなか思うようにいきません。
もっと糸の色を増やさないといけないのかも、と思ってはいるのですが・・・
By okko
スケッチ刺繍(月&北の山) [Mama's page]
月(水面にうつる月)
水面にうつる月の光。
静けさの中、まっすぐに足元まで走ってくる月の光。
試行錯誤中の題材の一枚。
現実にはこんな景色に出会ってはいないのだけど・・・でも
本物に出会ったらきっと大きすぎてフレームの中に収めきれなくなるのでは、
そういうチャンスは積極的には作らないようにしています。
北の山
北海道の景色はほんとうに雄大です。
山にしても畑にしても・・・それに色!
植物のみどり、空の青、私の住んでいる奥利根も山にかこまれ大きな工場もなく、
空気も水もおいしい所です。
出先から帰って駅に降りたときなんて
「あー、空気がちがう、うれしい~」
といつも思います。
でも、北海道の空気や色はそれ以上ですよね。
今、地球温暖化問題でいろいろ心配されているけれど、私も孫には将来、
北海道に住んでほしいな、なんて勝手に思ったり言ったりしています。 By okko
ショルダーバック [Mama's page]
ショルダーバックではあるけれど、バックとはいえないかも・・・
でも使い勝手は思ったより良くて気に入っています。
好きな色を集めて、並べて、決めて・・・と、どの段階も楽しい時間です。
☆ ☆ ☆
若くなくなると、持つ物は軽い方がいい。
最近はおしゃれな布バックがたくさんお店に並ぶようになりましたね。
うれしいことです。 By okko